闇金被害 返済義務

闇金から借金をした場合の返済義務はあるの?

 

返済義務はあるの?

闇金から借金をしてしまった場合、金利が極めて高いためにそのうち返済が出来なくなってしまう可能性が高いです。

 

借りたお金をしっかり返すというのは美徳ではありますが、相手がその美徳に付けこんでくるのであればまともな返済など出来るはずがありません。

 

実際、闇金を利用した人の多くは最初こそしっかり返済が出来ていたにも関わらず利用していくうちに利息がたまって返済が出来なくなるというパターンが多く、それで身を滅ぼしてしまっているわけです。

 

返済する義務はあるのか?

 

さて、しかしながらここでよく疑問とされるのが「そもそも返済する義務があるのか」ということです。闇金が融資する際の金利は以前から貸金業法や利息制限法、出資法といった法律に違反しているものであるため、それは法律上は行ってはいけない融資であると考えられます。

 

そうした法律上行ってはいけない融資に対して返済をしていく義務があるのかという疑問が生じるのは当然のことでしょう。これについてまず結論から言いますと、返済する義務はありません。

 

この根拠となるのは平成20年6月に最高裁から出された判例で、この判例の中では「反倫理的行為に該当する不法行為の被害者が反倫理的行為に関わる給付を得て利益を得た場合、同利益については加害者からの不当利益返還請求が許されない」となっています。

 

法律知識が無いと今一つ何を言っているか読み取りづらい文章ではありますが、簡潔に言ってしまうと「違法な貸し付けが行われていた場合、もし借りた側がそれで得をしたとしても貸した側は後から返済を求めることは出来ません」といったものです。

 

不当利益返還請求というのはいわゆる過払い金のように本来貰ってはいけない利益があった場合には返さなくてはなりませんというルールなのですが、闇金の場合はそもそも貸す側が不法な利益を求めて貸しているわけですからそれも適用されないとして判断されます。

 

加えてこの判例の中では「被害者からの不法行為に基づく損益相殺として被害者の損害額から控除することは民法708条の主旨に反するものとして許されない」ともあります。

 

民法708条は「不法な原因のために給付をした者は、その給付した物の返還を請求することが出来ない」というもので、法律に基づかない貸し付けをした場合には返済を求められないことを規定しています。

 

このことを見ても違法な貸し付けをしているわけですから返済を求めることは出来ないと考えるのが妥当です。これらの最高裁判決がある以上、闇金が貸したお金というのはよほど特殊な事情があった場合を除いて返す義務は全く生じないのです。

 

一般的な人であればそうした特殊な事情を起こすこともまず無いでしょうから、やはり返済は必要無いのです。

 

と言っても個人がこのことを闇金側に伝えたとしても無視されるか逆上されるかのどちらかでしょうから、もし返済義務が無いことを伝え、返済をしないようにするのであれば弁護士の力を借りて立ち向かうことをおすすめします。